【獣医師】3年以内の転職はアリ?転職するべき職場の特徴を解説

迷える新人

まだ新人だけど、職場が合わない。経験が無いけど転職したい…

この記事でわかること
  • 獣医師として3年以内の転職はアリなのか?
  • すぐに転職した方が良い職場の特徴
  • 合わない職場をやめて転職活動を成功させるポイント

以上をわかりやすくまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

本記事では、卒業して初めての就職先で大失敗し、その後半年の転職活動を得て現在の職場に落ち着いた現役の獣医師が執筆しています。

最後までご覧ください!

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この記事を書いた人

【はらだるな】

  • 地方動物病院の4年目フルタイム獣医師
  • 2度の転職活動を経験(動物病院・一般企業)
  • 動物資格と転職情報ブログ「ペットのお仕事ナビ」を2年運営
  • 動物ライターとして企業メディアの記事執筆も担当

当サイトで紹介する通信講座等は、特徴や受講料・サポート面など様々な条件から紹介しています。なお、みなさまに無料コンテンツを提供する目的で、複数のアフィリエイトプログラムに参加し、手数料の支払いを受けていることをご了承ください。

目次

そもそも、3年以内の転職はOKなのか?

どんな職業でも、「とりあえず3年は働いた方が良い」という言葉が広く浸透しています。

でも、結局のところ、3年以内の早期転職は「アリ」だと思います。

私の場合、迷いながらも周りからそう言われるのを無視し就職して1年で転職しました。

はらだるな

でも結果的には、転職して本当に良かったと実感しています!

ところで、この「3年」という数字は調べてみるとそれなりに根拠がある事が分かりました。

「とりあえず3年」と言われる理由

とりあえず3年と言われるのにはそれなりに根拠があります。

おおよそ3年かかって教育コストを回収できる

何も出来ない新人が成長して会社への売上に貢献するまでにはかなり時間がかかります。

それまでは病院側は、先行投資として役立たずの新人に給料を支払いながら教育していきます。

その間は病院側にとってはむしろマイナスです。

病院によって異なりますが、新人獣医に払う人件費・社会保険料などから教育のためのセミナーや研修にかかる費用などのコストはだいだい1年で新人の年収の2~3倍はかかるとも言われています。

そこで病院が勤務医に支払う給料以上の売り上げを出せるようになるまでにかかると言われている期間が「3年」です。

その間に退職してしまっては、病院側にとって大きな損失となってしまいます。

退職金が出るのが3年目からの場合が多い

病院によって異なりますが、「入社3年目」以内に自己都合で退職する場合、退職金を一切支給しないと定められている事も少なくありません。

厚生労働省によると、自己都合退職をする時の「退職手当の受給に必要な勤続年数」の割合は、3年以上4年未満から退職金を支給する企業が約6割という事が分っています。

勤続年数退職金支給の企業割合
1年未満3.2%
1年以上2年未満15.0%
2年以上3年未満9.7%
3年以上4年未満56.2%
4年以上5年未満1.6%
出典:平成30年就労条件総合調査(厚生労働省)

つまり、退職金がもらえるのは勤続年数3年以上が6割ということ。。。!

ちなみに私も勤続年数1年で退職したため、退職金はゼロでした。

「石の上にも三年」「商い三年」「桃栗三年」

古くから知られることわざにも、「3年」という数字が用いられているものが沢山あります。

日本では昔から「3年」という数字は、“長い期間”を表す数字として使われてきました。

ものごとは長期間辛抱強く続けていれば、いつかは成し遂げられるというような意味が込められています。

このようなことわざからも、新人が成長して大方仕事を覚えて余裕が出るまでに最低でも3年かかるという人が多いのかもしれません。

3年働けば周りからの印象が変わる

現在は先輩看護師や先輩獣医師から厳しい扱いを受けていても、決して現在の状況が変わらず続くわけではありません。

来年、再来年と時間がたてば下には後輩が入ってくるため指導される側の立場が変わってきます。

その上経験年数もあがってくると自ずと出来る事も増えてきて、重要な仕事も任されるようになってきます。

すぐに転職した方が良い職場の特徴

3年以内での転職は確かに不利になると言われます。

しかし、明確な理由がある場合は転職活動で不利になる事はありません!むしろさっさと辞める方が得策の場合は多いです。

3年以内でもすぐに辞めた方が良い職場は以下の4つに当てはまります。

  1. 劣悪な職場環境におかれている
  2. 成長の見込みが全く感じられない環境
  3. 明らかなハラスメントを受けている
  4. 他に強くやりたいと思う事がある

劣悪な職場環境におかれている

  • 毎日深夜までサービス残業が続く
  • 休日なのに職場に行かないといけない
  • 休んだ時に嫌味を言われる
  • 規定の休日数を守られていない

などの明らかに労働基準法違反な職場はやめるべきです。

はらだるな

でも、新人の時は仕事に時間がかかるし、残って勉強して帰りが遅くなる事も沢山あります。

ここで大切なのは、「自分が残ってまで行っている仕事が自分の望む将来に繋がるもの」なら辛抱して頑張るべきという事。

意味のあるものだと思えないような雑用やデスクワークを長時間やったり、経験の詰めない単純作業に時間を取られるような場合は一刻も早くやめるべきです。

成長の見込みが全く感じられない環境

私が1年目に転職を決意した主な理由の中では、この理由が1番にありました。

経験が詰めないなら3年いても成長できないと感じたため、色んな人に相談したうえ1年でやめる事にしました。

もちろん獣医療と関係ない事も、すべて自分の仕事だと思って院内の仕事はこなせるようになるべきですが。

明らかなハラスメントを受けている

上司や先輩獣医師、先輩看護師からの明らかなハラスメントを受けている場合は転職が選択肢に入ってきます。

自分の精神状況が壊れる前に、周りに相談して意見を仰ぐことをお勧めします。

他に強くやりたいと思う事がある

「今の職場では学ぶことの出来ない別の分野を学びたい」というハッキリとした意志があるなら転職は有利に働きます。

職場に対しても根拠を示しやすいので、肯定的に理解してくれる可能性が高まります。

合わない職場をやめて転職活動を成功させるポイント

転職活動を成功させるポイントは、なるべく早く始めること!

合わない職場でひとまず3年我慢するというのは、自分のキャリアを育てていくリスク・精神的なリスクも高いです。

「自分が我慢して行っている仕事が自分の望む将来に繋がる」なら頑張るべきです。

でも、実際自分の未来をイメージするのは難しいかと思います。

そのため、働きながらまずは転職活動をして、周りの環境を知ってみると案外視野が広がって良いです。

はらだるな

私も曖昧な気持ちで転職活動を始めたのがきっかけでした。

「案外今の職場は大変だけど、給料は良いから今のままの方が良い」となるかもしれません。

転職活動自体はお金もかからず、リスクゼロのため、ぜひ踏み出してみてください。

おすすめの転職方法は転職エージェント

最もおすすめの方法は、獣医師専門の転職サイトに登録する方法です。

獣医師専門の求人サイトの最大の特徴は、取り扱う獣医師求人数が圧倒的に多い、そして非公開求人を紹介してくれる事です。

はらだるな

登録から実習、就職まで全てを完全無料でサポートしてくれます!

おすすめの転職エージェントに関しては、以下の獣医師のおすすめ転職エージェントは?|転職の流れと失敗しない対策法で詳しく紹介いるので、ぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました!

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この記事を書いた人

大学卒業後団体職員として大動物臨床を経験後に、小動物臨床へ転換。
大動物・小動物臨床での多忙な働き方や上下関係に悩みながら、自分の仕事やキャリアに対する課題に気づく。
自分に合った働き方の解決策を模索するため、2022年に動物資格と転職ブログ「ペットのお仕事ナビ」を運営開始。

現在は小さな動物病院の勤務獣医師としてフルタイムで働きながら、「ペットのお仕事ナビ」の運営とライター活動を行っている。
私生活では公務員獣医と結婚し、愛犬と3人生活突入中。

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